結婚

【結婚式で盛り上がった余興と残念な余興】依頼するときの注意点も解説します*

結婚式を盛り上げるのに一役担うのが『余興』。
結婚式では、必ずといっていいほどの定番中の定番です。

けれど、一口に『余興』といっても内容はさまざま。
内容によっては結婚式を大いに盛り上げ、会場を一体感に包みます。けれど、内容によっては反対に結婚式を盛り下げてしまったり、しらけさせてしまうなど、後味の悪い結果に……。

余興の準備は、余興を依頼された友だちだけではなく、新郎新婦さまのサポートもとても重要なんです。誰に、いつ、どんな依頼をするかで余興を成功させる確率をグンと押し上げることができます!

そこで今回は、元プランナーの筆者が、これまでたくさん立ち会ってきた結婚式の経験を活かして盛り上がった余興をご紹介。また余興に関する注意点や依頼のポイントなど、結婚式の余興に関するハウツーをご紹介します。

結婚式で友だちに余興をお願いしたい!


まずは「結婚式で余興をお願いしたい!」となったときのマナーからご紹介します。

前述の通り、結婚式の余興は披露宴を盛り上げるためには、欠かすことのできない演出のひとつです。

そのため余興を依頼された方の中には、表向きは「いいよ!頑張るよ!」と言ってくれていたとしても、本心はプレッシャーを強く感じる人も少なくありません。

余興を依頼するときには、マナーを押さえた上で丁寧に依頼をしましょう。

余興に向いている友だち

結婚式の余興は、大勢の前で披露することになるので、向いている人と向いていない人がいます。

万が一、向いていない人にお願いをしてしまうと、結婚式を心から楽しんでもらえない状況になってしまうかも……。余興の出番が回ってくるまで、せっかくの料理をリラックスして美味しく食べる余裕もなく、ひどい人は「前日、緊張して眠れなかった」とこぼすゲストもいらっしゃいました。

ですから、まず「余興をお願いしたい!」となった場合は、余興に向いている人探しからはじめます。

余興に向いている人といえば……

特技がある人

普段、お友だち付き合いをする中で、日ごろから歌が上手かったり、ダンスが得意な人はいませんか?
「得意」と公言していなくても、一緒にカラオケへ行って「あの子、すごい上手!」なんてお友だちがいたら、ぜひ余興をお願いしてみましょう。

これまで余興をしたことがある人

歌やダンスが得意な人は、これまでも結婚式の余興で披露したことがあるかもしれません。

結婚式は、二次会や会社の忘年会や新年会とは違ってフォーマルな場所。余興とはいえ、他のイベントとは一味違った緊張感もあることから“場慣れ”していることは大きな強みです。

お友だちの中で、これまで結婚式の余興で何か披露したことがある人がいるなら、ぜひその方に再び披露してもらいましょう。

多忙な人は避ける

余興は、結婚式当日に披露するだけではなく、それまでも何度も練習を重ねる必要があります。

毎日仕事で帰りが遅かったり、休日が少ない友だちには、余興を依頼することで負担を掛けてしまう可能性があるので避ける方がベター。

休日がきちんととれていて、定時に仕事を終えられているような友だちに依頼するようにしましょう。

余興はいつ依頼するのがベスト?

余興を依頼するタイミングは、招待状を発送する前です。

招待状は、結婚式の3か月前に発送します。ですから、余興を依頼するなら、結婚式の4か月くらい前がベストです。

余興の内容次第では、何度も練習が必要だったり、準備に何日も必要な場合もあります。

余興は依頼される側のことを考えると、早ければ早いほど良いでしょう。

余興を依頼するときのマナー

大切な結婚式の余興をお願いするぐらいですから、よほどの信頼関係と仲の良さがあるはず。

けれど、ここは“親しき中にも礼儀あり”というわけで、より丁寧な依頼を心がけましょう。

余興を依頼するときには、2段階を経てお願いします。

まず1段階目は、直接口頭で余興の依頼をします。
「〇月〇日、○○で結婚式を挙げることになったんだよね。そこで、余興をお願いしたくって」
と日時と場所、そして余興のお願いをします。

余興の依頼は、基本的に直接会って口頭でお願いするのがマナー。
結婚式の余興という大役ですから、気軽にSNSやメールで依頼するのは避けるようにしましょう。

筆者がプランナーのときには、余興をお願いしたい人を食事に誘って、その時に依頼する方が多かったように思います。

そして2段階目は、招待状に『余興をお願いします』と記載された付箋を入れて、これで正式に余興を依頼したことになります。

余興に関する費用の負担は誰が?

余興の準備は、時に費用が必要になる場合も。小物を買いそろえたり、ダンスなら練習場所を借りるときなど何かと細々とした費用がいるんです。

基本的に、新郎新婦さまから依頼をしたものに関してはおふたりが負担するようにしましょう。例えば「余興でお揃いの衣裳を着て欲しい」などですね。

とはいえ、お祝いの席ですから「気にしなくていいよ!」と言ってくれる可能性も。

その場合は、お言葉に甘えて余興に掛かる負担は、お友だちにお願いしましょう。

余興のお礼の相場

ただしいくらお友だちに「余興の費用は任せて!」とは言われても、そのま費用の負担を任せてしまうのはNG。直接負担せずともお礼というカタチでお返しすることを忘れないでおきましょう。

余興をしてくれた友だちへのお礼の相場は、3,000~5,000円程度。
ご祝儀袋かポチ袋に入れて、新札でお渡しするのがマナーです。

最近ではポチ袋を手作りしてお渡しする新郎新婦さまも多くなってきましたね。

けれど、余興を依頼するほど親しい友だちへのお礼に、お金を渡してしまうのは「逆に、友だちに気を使わせてしまうかも」という心配もありませんか?

そんなときには、お金でお返しするのではなくプレゼントでお返ししてもOK。

相場相当のプレゼントを贈ったり、新婚旅行先でお土産を買ってお渡しする新郎新婦さまもおられます!

元プランナーがおすすめする結婚式で盛り上がった余興7選


では次に、結婚式の余興におすすめ!実際に結婚式の現場に数多く立ち会ってきた元プランナーの筆者がおすすめしたい余興をご紹介します。

お友だちに余興を依頼したときに「どんな余興をしてもらいたい?」とリクエストを聞いてくれる場合があります。

ぜひこれからご紹介する余興を参考にしながらイメージしてみてくださいね。

定番と言えば…【歌】

まず一つ目は、結婚式の余興といえば、定番なのが『歌』ですよね。

歌ウマなお友だちがいる場合は、その方に依頼してみましょう。歌唱力の高いお友だちの歌声は、会場全体を一つにまとめてくれるはず。

ピアノやギターの引き語りで会場のゲストを魅了した方もおられました!

また数人のグループでお揃いの衣裳に身を包んで、会場を盛り上げるゲストも。
替え歌で笑いを取ったり、新郎新婦さまに絡みに行くなど、特別歌が得意でなくても、会場を沸かせる工夫をしてくれるゲストもいますよ!

盛り上がること間違いなし!【ダンス】

会場を盛り上げる余興といえば、ダンスです。

「この結婚式の余興のために初めてダンスをした」
という方も、たくさんいらっしゃいましたが、頑張って練習を重ねた結果、披露宴を大いに盛り上げてくださってました!

また余興のダンスをサプライズにするゲストも!
新婦さまに内緒で、新郎さまと一緒にダンスの練習を。そして結婚式当日、ダンスの途中でサプライズで新郎さまが余興に参加するという内容です。

新婦さまもとてもびっくりされていて、大盛り上がりの余興に♪

ダンスの余興は、選曲や人数、それに衣裳やダンスの構成次第で、さまざまな雰囲気を作り出すことができます。

今いちばん人気なのが【余興ムービー】

「失敗しない」「事前準備ができるので当日の負担が少なくて済む」「カタチに残るので新郎新婦にプレゼントもできる」と、今結婚式の余興の中でもいちばん人気が高いのが映像を使った余興です。

余興ムービーはわざわざ専用ソフトを購入しなくても、スマホやPCに備え付けの無料編集ソフトで簡単に作ることができます。

また無料の編集アプリも多く、手作りであってもプロさながらのクオリティ高い余興ムービーに仕上がります。

またBGMやコメント、映像などさまざまなアプローチで伝えるため、どの世代のゲストが見てもわかりやすいのも人気の理由です。

余興ムービーにはいくつか種類があります。

  • メッセージムービー

新郎新婦さまにサプライズで、結婚式に出席していないゲストにも参加してもらえるのがメッセージムービー。

わざわざメッセージを撮影しに行かなくても、メッセージデータを送ってもらうだけでOKなので、手軽に素材を集めることもできます。

新郎新婦さまにとっては「こんな人からも!?」と意外な人からもメッセージをもらうこともでき、とても喜んでもらえる余興になりますよ!

  • ルーツムービー

新郎さま、もしくは新婦さまの生い立ちを辿るようなムービーが『ルーツムービー』。生まれた場所や出身校、また一緒にサプライズで同級生に登場していただくことも*

学生時代のバイト先や、現職の上司の方へのインタビューなど、新郎新婦さまの軌跡をたどるような内容に、新郎新婦さまだけではなく、ご両親やご家族も「懐かしい!」と喜びと声が挙がるような余興です。

ただし、余興ムービーを作る場合は、写真集めや動画の撮影など制作の時間が必要です。

もしお友だちに余興ムービーをお願いしたい場合には、スケジュールに余裕があるかどうかを確認しましょう。

女性ゲストにおすすめ【取り扱い説明書】

こちらも結婚式の余興では定番と言える『取扱説明書』。特に女性ゲストがする余興にお勧めです。

『取扱説明書』とは、例えば“新婦”を商品と見立てて、新郎へ向けて取り扱いの説明を伝えます。

例えば

  • 直射日光に当てないでください。せっかくの美肌が損なわれます。
  • 製造記念日には、必ずプレゼントを与えてください。
  • 結婚式終了後は、返品交換は致しかねますのでご注意ください。

など、新婦の特性をユーモアを交えて紹介する余興です。

数年前は、スピーチのように取り扱い説明書を読み上げるのが主流でした。

ですが、この数年では西野カナさんの『トリセツ』を替え歌にして披露する余興が人気です!

また『トリセツ』をBGMにして余興ムービーにまとめる方も多くいらっしゃいました。

新郎新婦どちらかにも手伝ってもらって【フラッシュモブ】

海外から始まったフラッシュモブ。町を歩く“通行人を装った”不特定多数の人が、突然ダンスのパフォーマンスをスタート♪

最初は一人だけが踊っていたのが、次々と周囲の人も加わり、その場にいた人たちをも巻き込んでパフォーマンスを繰り広げます☆そしてダンスが終われば、何事もなかったように退散していくという余興です。

海外では、早くからプロポーズのサプライズとして用いられてきたそう。

近年、国内の結婚式でも、新郎新婦さまおふたりへのサプライズや、新郎もしくは新婦さまへのサプライズとしてどちらかがフラッシュモブに参加する余興も大変人気です。

ただしフラッシュモブは、素人だけでは難しい余興です。
プロにお願いをし、一緒にダンスに参加したい場合は、別途レッスンも受けるようにしましょう。

またフラッシュモブに参加していただくプロのダンサーの方には、あらかじめ式場スタッフに変装しておいていただくことに。事前準備が必要なので、式場担当者の方との打ち合わせは綿密に行うようにしましょう。

ゲスト全員に参加してもらって!【花束じゃんけん】

『花束じゃんけん』は、個人的にいちばんおすすめしたい余興です!

ルールはいたってシンプル。
ゲスト一人一人に、お花を一輪ずつ持ってもらい、全員でじゃんけんをします。そして勝ち残った人は、ゲスト人数分のお花をもらうことができるという余興です。

ゲストが隣の方とじゃんけんをし、勝ち残ったゲストが前に出てきて決勝戦を行ってもいいですし『新郎新婦さま対ゲスト』で、じゃんけんをし勝ち残りを決める場合もあります。

両手から溢れんばかりの花束は、本当にいろんな年代のゲストに喜んでもらえます♪
勝ち残ったゲストの中には「この花束は新郎新婦さまへ」とプレゼントなさる方も。

何度も『花束じゃんけん』の余興に立ち会いましたが、盛り上がらなかったことは一度もありません!

ご年配のゲストから、小さなお子さままで、文字通り“老若男女”問わずみんなが楽しめる余興です◎

困ったときは【プロにお任せ】

「余興を頼まれたけど、どうしても準備する時間がない……」「余興を受けたけど、人前に出るのが苦手で気が重い……」そんな場合は、プロに余興を託す方法もあります。

例えば、余興ムービー。
写真や動画など素材さえ集めてしまえば、あとは編集をプロに任せることができます。費用も1~2万円程度と比較的お手頃です。
「最短で1週間納品」というスピード感も嬉しいポイント。

また結婚式当日に来てくれるプロの余興パフォーマーもいます。

筆者がおすすめなのは、カクテルパフォーマンス。
いくつものグラスをズラりとテーブルに並べ、色鮮やかなカクテルをダンサブルなリズムに合わせてあっという間に作ってくれるんです。

自分たちで余興をするのとは違い、プロに依頼するとなると費用は掛かってしまいます。けれど自分たちで余興の準備をするとなると、レンタルスペースの費用や余興のために集まった時の飲食をするなど、何かと細々と費用が必要に。

けれどプロに依頼をすれば、それらの経費も一切必要なくなるので“実はお得だった”なんてことも。

パフォーマーさんの予約は、結婚式が多い春や秋は早くからスケジュールが埋まっていたり、割高になっていることも。

「余興をお願いしたんだけど、どうも準備が大変そう」
「急に仕事が入ってしまって、余興準備の時間がない」
なんてトラブルがあったら、ぜひプロに依頼する方法も検討してみてください。

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ブライダルペディア編集部
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